IP・接続について
IPアドレスの位置情報が違うのはなぜ?推定地域の見方
IP位置情報が現在地とずれる理由、国・地域・座標の読み方と確認の順序を解説します。
更新日: 2026年10月9日
IPアドレスから表示される地域が実際の居場所と違っても、それだけで異常とは限りません。IP位置情報はネットワークのアドレスに対応する地域の推定であり、端末のGPSで測った現在地ではないためです。
地図の点は「ここにいる」という証拠ではありません
緯度・経度が細かい数字で表示されても、その桁数が位置の精度を保証するわけではありません。IP位置情報から自宅、建物、個人の居場所を特定することはできません。
ブラウザーのGeolocation APIは、位置情報の権限を必要とする別の仕組みです。NetKarteのIP位置情報はそのAPIを使わず、サーバー内のGeoLite2 Cityデータベースを参照します。地域を表示するために端末の位置情報の許可を求めません。
ずれが生じる主な理由
- 携帯回線などでは、広い地域で利用されるIPを細かな市区町村に対応付けられないことがあります。
- VPNや企業ネットワークを経由すると、利用者ではなく出口側のネットワークに対応する地域が表示されることがあります。
- データベースの収録内容や更新時期によって、サービス間で推定結果が異なる場合があります。
これらは可能性の説明です。特定の結果がずれた理由を、地域表示だけから一つに確定することはできません。
国・推定地域・推定位置をどう読むか
自分の接続を確認するには、IP・接続カードでIPアドレスを確かめてから「国」「推定地域」「推定位置」を読みます。入力は不要です。別のIPを調べる場合はIP情報検索へIPアドレスを入力し、必要な認証を完了して「検索」を実行します。その結果では「ネットワーク情報」の推定利用国・推定地域・推定都市・推定位置のうち、取得できた項目を確認できます。
NetKarteでは、取得できた国、地域・都市、緯度・経度を表示します。国が表示できても都市が分からない場合があります。表示項目ごとに得られる情報の細かさが違うため、空欄や情報なしを一律に異常とは判断しないでください。
説明用の例として「国は一致するが、地域が隣の県である」という結果を考えると、分かるのはデータベースがそのIPをその地域に対応付けたことまでです。「隣の県から誰かが接続した」という意味にはなりません。
IP情報検索の登録情報に含まれる国・組織は、GeoIPによる推定地域とは別の情報です。登録先と利用地域を混同しないよう、どのセクションの値かも確認してください。
違和感があるときの確認順序
- 今回表示されたIPが、自分の現在の接続元か、任意に入力した検索対象かを確かめます。
- ASNとネットワーク事業者を確認し、想定する回線・組織との関係を調べます。
- VPNや企業のネットワークを利用しているか、端末の設定や管理者に確認します。確認目的で組織の保護設定を無断で解除しないでください。
- 必要なら別の利用可能な回線で比較します。携帯回線への切り替えには通信料金がかかる場合があります。
NetKarteは現在読み込んでいるデータベースの推定を表示します。再診断しても地域が必ず変わるわけではありません。位置の違いだけで不正アクセスの有無を判断せず、アカウントの警告などはそのサービスの履歴も確認してください。
地図と「情報なし」の扱い
地図リンクを開くと、表示された推定座標をOpenStreetMapで確認できます。地図は本文へ埋め込んでおらず、クリックで外部サイトへ移動します。地図上の点を端末の現在地として扱わないでください。
該当する地域が収録されていない場合と、データベースを利用できず取得できない場合は異なります。どちらも「位置を隠している」「安全である」という判定ではありません。NetKarteは現時点で、座標の誤差半径を画面に表示していません。
参考資料
- MaxMind: Geolocation accuracy (外部サイト)確認日: 2026-10-09
- MaxMind: GeoIP City binary database fields (外部サイト)確認日: 2026-10-09
- W3C: Geolocation: permission and API (外部サイト)確認日: 2026-10-09